地面を蹴って打った方がいい?【フォアストローク】
「地面を蹴るように打つなさい」というアドバイスをされるこがありますが、これはどういうことでしょうか?
今回は地面を蹴って打った方がいいのか?という疑問についてお話ししていきます。
動画で解説!
動画でも解説しています。
一部動きがありますので、イメージしにくい方は動画をごらんください。
地面を蹴って打つ?
先に言っておきますが、地面を蹴って打てている人はなおす必要はありません。
「地面を蹴りなさい」という言う人は、
「地面を蹴れば体重移動ができて、体の回転で打てる」
と言いたいのだと思います。
ですが、
- 逆に腰の回転が消える場合がある
- 前の膝が伸びやすい
という注意点もあります。
腰の回転が消える
まずは下の画像をごらんください。
同時に足と体が前にでて、せっかくの腰の回転がかき消されています。
これでは全然パワーがでませんし、手打ちになります。
前の膝が伸びやすい
後ろの足を蹴りあげると体が上に浮きやすく、前の膝が伸びきってしまいます。
蹴ったパワーが前に行けばいいですが…
下の画像のように上に逃げてしまうとパワーロスになります。
人間は細かい動きはできない
僕がいつも言っているのは、
「パワースポットを移して、左ひじを引く」
という動きです。
この中には、
- 体重移動ができる
- 膝を曲げて打てる
- テイクバックで肩をいれられる
- 体の回転で打てる
- ラケットが後から付いてくるので、スイングが速くなる
- 最後まで振りきれる
の動きが含まれています。
パワースポットと左ひじさえ意識すれば、6つのややこしい動きが自動でできるのです。
なんでこんなことをするかというと…
人間は一つ一つ細かい動きを意識できないから。
パワースポットと左ひじという、2つの大きな動きだけで説明しているのです。
じゃあ地面を蹴るという動作はどうでしょうか?
これはどちらかというと、細かい動きになります。
やってもらうと分かると思いますが、地面を蹴ったからと言って体重移動ができるわけじゃないですし、体の回転に絶対必要な動きじゃないです。
なので、わざわざ蹴る必要はありません。
地面を蹴っている選手もいるけど?
はい、確かにいます。
ただ間違ってはいけないのは…
いいボールを打つためにそうなっただけであって、地面を蹴ったからいいボールが打てたわけではないのです。
それに、
「腰を大きく回転させた反動で足が上がっているだけ」と言う選手が多いです。
マネをするなら大きな動きをマネするようにして、あまり細かいところまでマネしないようにしましょう。
まとめ
地面を蹴った方がいいのか、という質問には「わざわざ蹴る必要はない」というのが答えとなります。
もし今蹴るようにして打てているなら、なおす必要もありません。
フォームを参考にする場合は、大きな動きをマネするようにしましょう。
あまり細かい動きは意識できませんので。